ガレット・デ・ロワの試作。

 今日は雪も降って、寒かったーー。今年も元旦はお墓参りに行けたので、良し!午後から事務仕事して2日から通常作業だったけど、ゆったりペースで作業出来たので良し!ゆっくり2日間休んで、次の日からブワーっと作業が山積みなのよりも、休み少なくゆったり作業、の方がワタシに合ってるかも。

 今まで頑なに避けてきた折りパイ。人生で一度たりとも作った事が無く、絶対出来ないって思い続けてました。でも3年ほどの経験値も出来た事だし、という事で挑戦。そもそも、事の発端はご近所A様から頂いた「年末年始にパリに行くので、フランスバター買ってきますよ、カフェのお菓子に使って下さい」という、ビックリする程有難いお申し出でした。新年のカフェでフランス産の発酵バターを使ったサブレや、フィナンシェを販売出来たら楽しいな、カフェのお菓子も何かバターの美味しさが際立つお菓子に、という事で思いついたのがガレット・デ・ロワ。出来るか出来ないか、とりあえず試作をしてみましょう。
 使ったのは四つ葉バター。参考にしたのはピエール・エルメとサダハル・アオキのレシピ。初めての折りパイが何とアンヴェルセ(逆折り)です。普通のパイ生地は小麦粉生地でバターを包み、織り込むのだけど、アンヴェルセはバターで小麦粉生地を包んで織り込むのです。包むバターには少し強力粉を加えていくのだけど、ほとんどバターなので、伸ばす事は伸ばせても折るとヒビが入ったり、割れたりで中身が出てくるんだけど、これでいいのかなぁ、と思いつつ続ける。しかし、実際にフランスから買ってきてもらったバターで作るのは無理、とここで判明。使うバターの量が尋常じゃない。カフェのお菓子で使う分と考えると、ちょっと無理だ。買ってきて頂く予定のバターは、サブレなどの焼き菓子に使う事にしよう。

 丸一日かけて伸ばして寝かしてを繰り返す。とにかく寝かす時間が多く、生地を触ってる時間は割と短い。失敗してるだろうな、と思いながら最後の3つ折りを終える。伸ばしてアーモンドクリームを挟んで、成形。

 ビックリするくらい絵心無いけど、もう、この辺で気力は尽きて、どうせ上手くいかないし、適当でいいよね、という感じの絵入れです。一応葉っぱ柄。

 ところがドッコイ!めっちゃ上手く上がったんです!いやプロの方から見たら全然ダメなのかもしれないけど、ワタシにしたら奇跡のような出来映えです。最後の上面のキャラメリゼもツヤツヤで、もう最高の出来ですよ。

 アンヴェルセなので、焼き上がった天板はバターでツヤツヤ!ジュワーっとバターが天板に染みだしてる。サクサク、ハラハラで美味しく出来て、大満足。焼き立てを半分一気に食べちゃう。

 せっかくなので王冠用意しようと、手作りのチープな王冠作りました。家のプリンターで厚紙に印刷して、ハサミで切っただけ。でも、何か楽しい作業でした。ちなみに最初やろうとした王冠はこちら、プリントアウトしたものの、すぐ諦めました(笑)。

 実際やってみて、カフェのお菓子で作るには相当難しいと思われるけど、8日9日のカフェはパイ生地のお菓子、頑張ってみようかなーっと思ってます。予定は8日(日)、観音山フルーツガーデンから届いたばかりの和歌山県産のレモンを使ったクリームを挟んだ爽やかな「レモンクリームミルフィーユ」ザクザクのパイ生地を味わって頂くお菓子です。9日(月)が粒あん入りのガレット・デ・ロワです。粒あんは勿論、自家製ですよー。

 1台焼いて、どうしようー、地味なお菓子だし実家でも歓迎されないだろうし、と思ってたけど、余裕で一人で食べきれた。

 ハーフサイズにカットすると、かなりバラバラとパイ生地がちらばるなー。上面がパカっと外れたりもするし、むーー。でもま、お正月の季節菓子、という事で許して頂く事にしよう。フェーブは無しで作ります。

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