何だか贅沢なチョコレート試食会にお誘い頂き、カフェの仕込を張り切って超早起きして終らせ、出かけた先週の日曜日。ズラっと並んだタブレット達。私はもう滅多に高級なショコラティエのチョコレートを食べる事がなくなったのだけど、それは、過去10年くらいでいやもう、追いかけても無理だわ、とちょっと諦めちゃった感じがあるのです。何と言うか、情報を追うのもそれに右往左往するのも楽しかったものが、もうしんどくなってきた、というのが正直なところで。でも、いざ色々と食べてみながら、その道のオタクな方々(笑)と話しながら、体験してみると、何とも楽しい時間だったのでした。
参加メンバーは私を含め5人。名古屋でお世話になったきささんからお誘い頂きました。素朴な疑問なんかも、皆さん非常に熟知されている方なので、優しく答えて下さいます。チョコの大げさな箱ってどうしてます？捨てられないですよね？でも何にも使えませんよね、と話してみると「あるある」な事とか、最近の傾向や流行などのお話に、どーっと感心しつつ、楽しい時間を過ごしました。私が色々と財布の紐ゆるめまくって食べてた頃は、シングルオリジンとかクリオロとかをよく聞いたけど、今はbean to barという言葉をよく聞きます。メーカーのクーベルチュールを溶かして使うのではなく、自家農園や契約農園でカカオから、という。色々とチョコレート業界にも味や製法などの流行があって、その業界にいる方は大変だろうなぁ、と思います。でも、そんなチョコレート業界をがっつり支えて、お金ちゃんと使ってる方々を前にすると、素晴らしい、と思います。なかなか1枚2千円とかする板チョコをポンポン買えませんよ。美味しくったって、買えません。私は海外に行った時に買うくらいで、もうサロンドショコラにも参戦してませんからねぇ。
ボナーのタブレットは凄い好きで、以前に色々と食べていてこの時とかこの時とか、ミルクが好きだわ、と思っていたので、この試食会でもミルクが出て嬉しい。そしてやっぱり美味しかった。以前はフランスから送ってもらってたけど、今や日本で気軽に買えるというのに逆に食べなくなってるという。
チョコライフ、というブログを書かれているサクさんが手袋をつけて、パキパキと割って下さいます。食べる順番もサクさんに、ナビゲートして頂きました(食べてみて、食べる順番凄い大事、と思いました)。たくさん食べてる方は、それだけ指針になるものが多い訳で、チョコにまつわるお話もなるほどーっと思いながら頂きます。
これが一番ビックリしたチョコレートで、カカオのパルプ入り。カカオのパルプって甘酸っぱいんだーっていう。何かグミみたいな弾力もあって。お値段聞いたら、白目でしたけど(笑)、でも味が分かってれば買えるよねっていう。
これ、捨てられない系の箱。蝶番が付いてるのですよ。パトリック・ロジェの。他にもカカオ100％のが2種類あったのだけど、随分印象が違ったり、泥？土？みたいな食べた事無いチョコの風味を感じたりとか、良い体験が出来ました。美味しいものが揃ってる、というより珍しい味覚体験が出来るものが揃ってる、という感じでなかなかオタクなセレクションでした。お土産も色々と頂いて、楽しいひと時でした。お菓子の話はやっぱり楽しいですねぇ。なかなか日本では手に入りづらいチョコレートばかりな上、お値段も白目剥くようなものが多くって、いやもう正座しなきゃ食べれないってば、みたいな(笑)。