金柑作業を黙々と。

 久々に新作ジャムにとりかかる。素材はきんかん。金柑、キンカン。あぁ、気が遠くなる程に金柑山積み。小さいしコロコロ転がるし、手はかかるし、ひぃひぃひぃ。首が肩が、がっちがっちに。
 金柑ジャムは作った事が無い。初めての素材で作るジャムは一通り、試作をする。今回は、「下茹でしてから種取りして刻んで煮る」「生のまま種取りして刻んで下茹で無しで煮る」「生のまま種取りして下茹で刻んで煮る」「丸ごと茹でて、煮て裏ごしして煮る」の4タイプのプロセスにトライ。作るプロセスが決まったら、砂糖の量、煮詰め具合などを決める。商品が出来るまでには、結構な労力と材料費がかかる。でも、これがなかなか楽しい。先生や師匠は居ずとも、自分で亀の歩みながら進んでいると思える時間。

 生のまま、ヘタを取って半分にカット、そして種取り。加工用の金柑って小さいものも多い。半分にカットするだけでも気が遠くなる作業なのに、さらに、竹串で一つ一つ種を取っていくというゴールははるか彼方の作業。近道は無い、一つ一つ頑張りましょう。

 金柑の種なんてジックリ見た事なかったけど、翡翠色で綺麗。ピスタチオみたい。水に漬けておくとヌルっとしたペクチンたっぷりの液体が出来る。それを使うかどうかは、試作のジャムを食べてみてから。

 カフェのケーキ用に金柑の甘煮を作る事にする。タルトかチーズケーキかに使う予定。半割のまま、砂糖をまぶし、弱火でコトコト。じっくり砂糖を浸透させる。

 ツヤっとプリっと出来あがり!何に使おうかなー。こうして美味しそうに出来あがると、種取りの苦労が吹っ飛ぶんだよねぇ。

 さぁ4種類のジャムの試食。生のまま煮るのは果肉の部分がヌルっとしてあんまり美味しくないなぁ。下茹でしてから煮る2種類は、そんなに大きな違いが無い出来あがり。作業は下茹でしてから種取りした方が楽かな。一番いいな、と思ったのが裏ごしタイプ。お湯で割って飲んでみたら美味しかったし、バゲットに塗ってもちゃんと主張してて、いいなーっと。

 角食でも試食。皮を均等なサイズでカットするのはムズカシイ。よし、裏ごしチョー大変だけど(物凄い力仕事)、裏ごしタイプでいく事にしよう。週明けのカフェで販売出来るかなー。ウェブショップではちょっと先になるかもです。週末は金柑作業、ガンバリます。

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