「社長吸血鬼」鑑賞。

社長吸血鬼 私だってダイビルマルシェには行きたい。雨予報だしなぁ。仕込み、何時に起きてやったら行けるんだろう。いや諦めよう、と行ったり来たりしつつ、多分行かずにカフェに備える事となりましょう。昨日、名古屋でいっぱい色んなお店を回ったので、来年の楽しみとする事にしましょう。
 シアタードラマシティにてナイロン100℃の「社長吸血鬼」鑑賞。とうとう昼公演がなくなっちゃったよーっと思ったら2日間とも当日券いくらでもあります状態だったそうです。私は前から3列目の素晴らしく良い席だったのだけど、横の方、途中でぐっすりあちらの世界に行っちゃわれて・・・いやもう大阪に来なくなっちゃったらどうするのー。と言いつつ、私も今回の演目はちょっとシンドかったなぁ。
 不条理に次ぐ不条理。あちらの世界とこちらの世界が行ったり来たり。ケラリーノワールド満載です。いつもの通りの、オープニングのプロジェクションマッピングっていうんですか、もう随分前からずーっとこういうスタイルですが、他の劇団やお芝居には無い世界観です。
 登場人物全員がちょっと狂ってて、その歯車がかみ合わなくなり始めた時のタガの外れ方に、あぁこっから何かが、と思ったのだけど、あんまり何もなかったという(笑)。言葉遊びや、会話のかみ合わなさで笑いを起こすところは、さすがだなぁと思うのだけど、軸となる物語が、何だかよく分からないという。豊田商事事件を題材にしていたりするのだけど、悪事を働く会社と警察がズブズブの関係で、被害者が乗り込んできて、んで、んで。オチは?結論は?と思ってしまうのは、ナンセンスなのかなぁ。自分で考えてねって事かなと思っても、分からない。
 しかし犬山さんと峯村さんの掛け合いの素晴らしさよ。もうあれだけずっとやっててくれても、私5000円くらい払いますけどね。今回は出演者全員、凄くしっくりときてました。時々、大倉君と犬山さんだけ特出して上手くて、他の人が出てる時との差が、みたいな事があるのだけど、それが全然なかった。かもめんたるのお二人のコントやお笑いされてるのは見たこと無いんだけど、ああいうイヤーな感じを上手に出されてるのかな。絶妙な嫌な奴感だったなぁ。
 終った後に拍手しつつ、「全然わからんかった」と久々に思いました(笑)。誰にも共感できないし、何を表現したかったのかも分からないし、物語としての結末というかオチも分からない。まぁこれが実はとてもよく出来た戯曲であって、回を重ねるうちに凄く良いお芝居になったりする事もよくあるので、そうなったら、あの時の私はまだまだお芝居を観る目が備わってなかったなぁと思い返すのでしょう。そして年内はこれにて観劇終了ー。次回は年明けの松尾さんのキレイと野田さんのエッグかな。 

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