美術館でレモンドリズルケーキ。

 ロンドンでは、体調を崩してしまいました。熱は無かったのですが、喉痛がすごくて、夜になると咳が止まらず、苦労しました。咳がひどくなると胃痙攣を起こして、ホテルのトイレにうずくまる事もしばしば。ここ5年以上風邪を引いておらず、また風邪を引いても鼻風邪がほとんどな私は、よく対処法も分からず、薬局に何度も通う事になりました。喉が痛いので、食べ物もあまり進みません。そして咳が止まらなくなるのが怖くて、見たいお芝居も諦めてお買い物と、あと町並みを見ながらゆっくりリラックス、というような過ごし方にしました。お買い物、と言ってもロンドンで合流したKちゃん曰く「買い物じゃなくて、もはや仕入れだよね(笑)」という程、自分のモノはありません。お店で使う什器や紅茶、参考になりそうなビスケットやチョコレート、レシピ本など、結局は仕事のものばかり。まぁ、そういう物を見たり探したりしてる時が一番楽しいので、しょうがないのですが。
 昼間は美術館に行って、夕方買い物してホテルに帰る、という日が多かったのですが、この日は金曜日でヴィクトリア&アルバートミュージアムは22時までオープン。せっかくなので、合流したKちゃんと夕方に待ち合わせして、一緒に見て帰る事にします。しかーし、私が見たかったデヴィット・ボウイ展は本日のチケットは完売、という事で見れず、というか、滞在中のチケットは全て完売。先々の日程のチケットも完売の日がほとんどです。時間を区切って販売されているチケットですが、こんなに人気の展示は聞いた事無いです。Brocaに行った時にAちゃんに言ったら「私もこれは行ってみたいんだけど、チケット取れないんだよねー」っと言ってました。そんなに人気なのね。まさか、チケットが買えず入れない、なんて想像もしてなかったので、日本で手配する事なんて過ぎりもしなかった・・・。
 前週にBBC2でデヴィット・ボウイヒストリーと題して2時間の特番をやっていて、しっかり鑑賞し、気分を高めていたというのに。その後「地球に降りてきた男」の最後まで見てしまったというのに(終わったら夜中3時くらいだった)。はー、残念。
 という事で、もはや諦めてちょろっと中を見ただけでカフェでお茶して帰る事にします。カフェは私の居た頃とはすっかりリニューアルされて、ステキーな感じになってました。ここも無料なので、カフェだけの利用で来ても価値ある内装だと思います。観光客おのぼりさんを容認してくれる美術館の上に、この雰囲気で、気軽な値段で食事もお茶も楽しめます。

 私が頼んだはレモンドリズルケーキ。Brocaに行った時にAちゃんに聞いたのは「イギリスずっと回ってきて、ティールームやカフェも行ったけど、皆、一番地味なケーキを選ぶのはなぜ?」「大抵、皆レモンドリズルケーキを選ぶ気がするんだけど」と言ったら「Brocaでもレモンドリズル出す日はそれが一番に売り切れる。タルトだったらベイクウェル、ホント一番地味なのが売れるよね。というか、オーソドックスな物が好きなんじゃない?」との事。
 このカフェでも私の前のイギリス人のご婦人が「どれも美味しそうで迷うわー、あなた先に選んでいいわよ」と私にオーダーを譲ってくれたのだけど私が「レモンドリズルケーキ」って言ったら「そうよね、私もそれが美味しそうだと思ってたの!」と仰るでは無いですか!えぇー、一番地味ですよ、具も入ってないし、飾りも無いし!と思ったけど、やっぱりご婦人もレモンドリズルケーキをご注文されておりました。
 食べた感想も、やっぱり定番のレモンケーキという感じです。ホントにしみじみ、という感じの素朴なケーキです。むむむ、こういうケーキは日本で大丈夫なんでしょうか?と思いながらも、次回のイベントカフェでは焼きますよ、一番人気のケーキですからね。
 飲み物は最近ロンドンで流行っているというフラットホワイトを頂きました。ラテよりエスプレッソ率が高い、ほろ苦いミルク入りコーヒーです。喉が痛いので、やっぱり紅茶にすれば良かったと思いつつ、久々のコーヒーだったので一気に飲み干してしまいました。

 デヴィット・ボウイ展のチラシです。年明けくらいからずっとやってるのに、入場券はずっと完売みたい。ウェブ上では8月末の終了時まで完売のようです。行かれる方はまず、窓口で滞在中に入れる時間帯のチケットを確保されるといいかもしれません。はぁー、分かってたら初日に行ってアドバンスチケット確保しといたのになぁ。残念な事でした。

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