最近見たDVD。

最近借りて面白かったDVD。BBCで放映された、イギリスの料理家のナイジェル・スラターの自伝的なテレビドラマ「トースト」。テレビドラマと言えど、チャーリーとチョコレート工場の男の子や(大きくなりましたねぇ)、ヘレナ・ボナム・カーターも出てるので、豪華なドラマです。
 料理が下手で病弱な母と厳格な父の元で育ち、母を病気で失った後に現れる料理上手な継母との確執や、父への思いなどが描かれてるのですが、登場する料理や食材に興味津々。缶詰のパスタ、私も留学中食べたけど、ブヨブヨで美味しくなかったなぁ。でも食べ慣れた人にとっては、乾麺のスパゲティを茹でて食べる事の方が「そんなもん食べれるの?」なのである。ちょっと昔の食にまつわるイギリスの色々なものが垣間見えて、とても面白かった。

このドラマでは40年くらい前のイギリスの設定だけど、私が留学した20年前でもまだ、割とちゃんと家で料理をする家庭の割合は少なかったのではないかなぁと思います。ホームステイ先の夕飯が目玉焼きとトースト、というクラスメイトの言葉に絶句していたのは最初の頃で、2年も経てば「それフツー」くらいの感じになっていきましたから。冷凍のフィッシュフィンガー(フィレオフィッシュの具みたいなもの)をチンして、はい夕飯みたいな事は多かったし(付け合せも冷凍グリーンピースか缶詰グリーンピース)、私がまな板と包丁で料理でもしようなら「ジャパニーズワーク!」とからかわれたものです。
 昨年のイギリス旅行でびっくりしたのは、イギリス人の食べ物に対する意識の変化。テレビやレシピ本で活躍する料理研究家が増え、レシピ本も写真付きでお洒落なスタイリングのものがたくさん出版されています。本屋さんのcookingやbakingのコーナーがこんなに広々なんて、ありえない!っと、本当にびっくりしました。イギリスは食べ物が美味しくないと言われますが、素材は良いものが揃ってるので(乳製品や野菜は本当に美味しい)、あとは調理する人の問題だけだったわけです。これから、更に色んな美味しいものがイギリスから出てくるんじゃないかなーっと思います。ナイジェル・スラターさんのレシピは、よく見るBBCのサイトでもよく参考にしてるのだけど、ゲイだと知らず、ドラマを見ていて最後あたりでそれを明かす場面が出てきて、ちょっとびっくりしました。そう言えば、母以外の女性は嫌な感じで描かれてたなぁと。

 そして日本の漫画がフランスで映画化されたという「遥かな町へ」。谷口ジローさんという方の漫画だそうで、映画の最後の方でチラっと出演されてました。
誰でも、大人になった今の知識と経験を持ったまま、子供の頃に戻れたら、って思う事ってあるじゃないですか。そういう物語が、フランスのリヨン近郊の小さな村で撮影されたのです。景色がとても美しく、主人公の男の子も美しく、何だか心があらわれる映画でした。周りが14歳の男の子として認識してる中、体は14歳なれど中身が48歳のおじさんなわけで、48歳の自分にとって、両親は年下で妹は娘のような年頃なわけです。優しく気遣いのある行動や、大人な振る舞い。母や妹に優しく、理不尽な先生には言い返す。そして勿論モテる。言葉すら交わした事なかった初恋の相手は、自分にメロメロ。あぁ、都合が良すぎる(笑)。でも一番どうにかしたかった理由の分からない父の失踪が止められず、結局、元の世界にもどってしまうのです。過去は変わらない、でも彼の心の中では何かが少し、変わったのだろうな、という終り方で、これは映画館で見たかったなぁと思ったのでした。
 最近はお芝居や映画館に行ってない分、DVDをちょこちょこ借りて楽しんでいます。楽天レンタルを利用してるけど、デレク・ジャーマンやピーター・グリーナウェイが2作しかなかったり、不満も多々ありつつ、ポイント使えて便利で安いのでしばらくは色々と借りてみようかなーっと。

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2件のコメント

  1. こんにちは。
    先ほどウェブショップのサイトを見たら、グラノーラがもうすぐ発売されるようで、とても楽しみです!
    ありんこさんのお店のおやつは安心して食べられるので大好きです☆
    発売されたら定番のスコーンとあわせて買いたいと思います(*^^*)

  2. カヨサンさん、グラノーラ、自分用の朝ごはんに作っていて、とても気に入ってるものなので、お届け出来たら嬉しいです!

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