劇団新感線「シレンとラギ」を鑑賞。藤原竜也in新感線ですからね、行かないわけには!と、言いつつ、心中複雑。楽しみなような、まだやって欲しく無かったような。
藤原竜也がどう、新感線で演じるのか、と身構えてたけど、新感線が蜷川さんに歩み寄っちゃった、という感じがした。あまり汚すわけにはいかないって感じですよね(笑)。身毒丸に見えるような演出もありつつ、最後の赤い紙吹雪なんかは、シンプルながらも派手な演出で蜷川さんのお芝居を見てるような気さえした。今回は、劇団員の役者さん達が総動員って感じだったのが嬉しかったなー。比重も結構多かった気がする。
今回はどの役者さんも、ムチャ振りな事はさせられず、至極まっとうな舞台を作っていた感じ。おふざけほんの少しで、シリアスなストーリーをしっかりなぞっていく感じ。
演者の中では、全く笑いを取りにいかず、悪役に徹した高橋克実さんが一番良かった。全然予想してなかったので、びっくり。セクシーで、声の通りも素晴らしくて、出てくるとその場をもってく存在感もある。藤原竜也君は、繊細でまっすぐな青年という、ある意味十八番な役どころなので、もうちょっと新感線ならではの、こんな事させちゃうのー?っていうのが見たかったかな。でも、満足です。
今月はあと野田さんのお芝居があって、その後は未定。今年は年間5本と決めているので、残すはあと2本。何を見ようかなー。