少々残念なミュージカル鑑賞。

 モンティパイソンのスパマロットin森の宮ピロティホール
 楽しみと不安でいっぱいで会場へ。ご年配のお客さんが多く、不安が募る。ナンセンスコメディ、パロディミュージカル、モンティパイソン、外したら目も当てられないんじゃないか。トニー賞3部門受賞って言ったって、ブロードウェイでの主役はあのティム・カリー(ロッキー・ホラーショーの主役の人です)。ユースケ・サンタマリアじゃキャリアも恰幅も違い過ぎる。大丈夫なのかなぁ、と。でもモンティパイソンのミュージカルなんて、これ見逃したら日本じゃもう無いでしょう。1万円超えのチケットも多分、ライセンスが高いからなんでしょう、と劇場規模と演者を見て思っちゃったりして。ネガティブな要素がちょいちょいひっかかりつつの鑑賞。
 んーーー、困った。日本の今の演劇のおちゃらけを、モンティパイソンの殻をかぶせてやってる、っていう印象でありました。日本で人気者になる為には韓国スターを呼べ、っていうシーンで少女時代風だったり東方神起風だったりする人が出てくるのだけど、オリジナルはブロードウェイで人気者になるならユダヤ人が必要、っていうネタな訳です。日本公演で分かりやすくする為には仕方が無いのかもしれないけど、ナンセンスコメディの解釈が根本的に違うんじゃないか、と思ってしまうトコが多すぎた。かと言って、今の演劇のおちゃらけ部分が決して嫌いではないので、楽しませてはもらったけど。皆川さんをあんなに温かな気持ちで見守ったのは初めて、というくらい楽しいシーンもあったし。池田成志さんや戸次さん皆川さんは、モンティパイソン日本版だったらばっちりよね、っていうキャスティングだと思うし。
 パロディミュージカルだから、もっとミュージカルのパロディ場面が目白押しなのかな、と思ったけど、そこも日本公演でかなり削られてるっぽい。モンティパイソンらしい部分が削られ、日本のテレビ的なネタや内輪的なおふざけが増やされ、うーーん、残念残念という感じ。
 見に行く前にブロードウェイやウエストエンドでのスパマロットの映像をちょこちょこyoutubeで見てたのもあって、ダンスのクオリティとか全体的なゴージャス感とかはホントに何とも言えない貧相な感じになってたので、残念感は否めない。しかも1万円以上のチケット代取ってるからなー。
 ちなみに一番上の写真は会場に飾られてた缶詰のスパムがいっぱい積み上げられたタイトル。スパマロットとは「SPAM A LOT」たくさんスパム食べよう、というところから来てるので、チラシの中にはスパム缶のレシピが入ってたりして、ちょっと面白かった。そしてスパムメールの語源がモンティパイソンのコントからきてるっていうのを、私は今日初めて知ったのだった。

 ミュージカル自体は少々アレな感じだったけど、Tシャツが凄い可愛いかったので購入。早速、家に帰って着てみたけど、カワイイー。

 裏は日本公演マーク入り。お芝居でパンフレットやグッズってイッセーさんの時以外、ほとんど買わないのだけど、これは買わずにはいられなかった。

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2件のコメント

  1. 私も今日行ってましたー!
    私は全く前知識なく乗り込んだので、
    モンティパイソンの…ていうよりは一観劇として楽しみました。
    いやはや、しかし年配の方が多かったねー。

  2. きりちゃん、おーニアミス。モンティパイソン好きで見に行った人は消化不良だと思うけど、好きな俳優さんが出てるとか、面白そうとかいう感じで見に行けば普通に楽しいミュージカルだったのかもしれないなぁ。

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