最近の読書。

ヨシタケ 先週の営業からヨシタケシンスケさんの新作、お店に置いてます。これ、アマゾンの予約では、絶対お菓子かパンに関係する絵本だろうって思ったんです。ワクワクしながら届いた本を読んだら・・・パンもお菓子も全然関係なかった!でもヨシタケさんらしい脱力っぷりでした。お店に置いてあるので、興味のある方はぜひどうぞ。今日、本屋さん覗いたら、めちゃくちゃ山積みされてて、初版だけでもかなりの冊数なんだろうなと。持ってるヨシタケさんの著作は全部、初版なのはちょっとだけ自慢です。
 ここからはお店番の合間にちょこちょこ読んでた本の中で、珍しく小説ではないもの。普段はほとんど小説ばかり読むので、積読になる事も多いのだけど、いざ読み始めると、次々と手にとって一気に読んでしまったものばかり。ちょっと息抜きにいい感じで読めて面白かった。

サウンドバイツ グラスゴー出身のインディーバンド、フランツフェルディナンドのボーカル、アレックスが世界ツアーの中で出会ったヘンテコな食べ物についてのエッセイ「サウンドバイツ」。イギリスの新聞、ガーディアンに連載されていたものを1冊にまとめたもの。フランツの音楽も大好きなのですが、これはフランツの音楽を聴いた事が無い人も旅や食に興味がある方なら面白く読めるかと思います。「ワニもウサギもカエルも、大体みんな鶏みたいって言うけどさー」みたいなエピソードに思わず笑ってしまう。

自伝 「set the boy free」って原作のタイトルが何だかヘンテコな日本タイトルになちゃったジョニー・マーの自伝。確か5月くらいに発売されるという事でアマゾンに予約を入れていたのだけど、延期に延期を繰り返し、9月になってやっと届いた。ジュヴナイル小説を読んでいるような、ノンフィクションなわけないよね、こんな夢物語っていう。もう14歳くらいからノンストップでスター街道ですよ、ジョニー様はデビュー前からキラキラ世界の住人だった。出てくる人出てくる人、どうやったらそういう人に出会うんですかー、そして仲良くなれるんですかー、みたいな。まぁ、スミス好きには必読な自伝となっておりました。

モリッシー そしてこちらはイギリス在住のブレイディみかこさんが、スミス時代から現在まで、モリッシーの歌詞について解説していくディスクガイド的な面もあり、イギリスの政治やカルチャー、社会学のような切り口で語られていくという何ともニッチな内容。しかし、スミス好き、モリッシー好きには、たまらない内容で。ジョニーの自伝とこの本は続けて読んだので(出版時期も近かった)、しばらくスミス漬けだったんだけど、ホントにたった4年くらいしか活動してなかったバンドなのに、どんだけ後世に影響が強いんだっていう。改めて存在の大きさを感じました。ブレイディみかこさんの、イギリスに長く住み、イギリス人の生の声や息遣いを感じた方しか分からない切り口が、興味深くて、何度も読み返してしまった。

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