サンバイザー兄弟

 今年2本目にしてラストの観劇「サンバイザー兄弟」です。『高校中パニック! 小激突!!』以来のクドカンのミュージカル。このときは永山絢斗君が出てて、今回はお兄さんの瑛太君です。もうねー、楽しかったー。涙流して笑ったのはいつ以来でしょうかっていうくらいで(ほとんど皆川さんの仕業)、帰りは足取り軽々。帰宅したら夜中12時とかで翌朝早くから仕込みだったけど、行って良かったー。
 ストーリーは相変わらず荒唐無稽なので割愛。クドカンのミュージカルはサイボーグ、学園ものに続きヤクザものでした。今回はやっぱり怒髪天の増子さんの存在が大きかったなー。そこに瑛太君がついていく、みたいな。瑛太君もあれだけ歌えるとは思いもしなかったけど、本職の増子さんの歌は圧巻。聞いてるだけでニコニコしながら手拍子してしまう。お芝居というよりバックグラウンドの人間力がどーんっと出てるような。清野菜名ちゃんは舞台で初めて見るのだけど、声も通るしアクションも凄いし(回しとび蹴りの打点の高さにビックリ)、今回はベースもギターもパーカッションも演奏してて、凄い凄いと。これから活躍していく女優さんなんだろうなー。
 まぁ何より皆川さん。クドカンは大抵、どの舞台でも皆川さんが話し始めると笑いをこらえきれず下向くか後ろ向くのだけど、アドリブで今までの失敗談を話す時は初耳の話なのか、話が山場を迎えると肩の震えがドンドン大きくなるのです。それ見て、更に可笑しくなってしまうという。増子さんもゲラゲラと。しかし稽古も何度もしての本番なのに、それでも皆川さんを見ると噴出してしまうって、相当好きなんだなぁ。微笑ましい。
 10月に見に行った新感線の「Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!」もクドカン脚本だったのけど、そちらはあまり乗り切れずだったのです。でもやっぱり作・演出は違うなぁ。去年のウーマンリブも行っとくべきだった。

 会場では一人一人に紙製のサンバイザーが置かれ、最後にそれを振り回す演出もあり、楽しい雰囲気で。私のは兄役の増子さんカラーの赤。今回は久々に三宅さんの見せ場も多くて嬉しかった。来年も2,3本は見たいところだけど、大抵営業日にかかって見れない。ナイロンなんて今年はどれも無理だったなぁ。来年はちょっと工夫して見に行きたいところ。

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