「エッグ」鑑賞。

エッグ シアターBRAVAにて野田地図「エッグ」鑑賞。2階席は久々だなー。松尾さんの不倫探偵も2階席だし、ちょっとチケット運無いサイクルに入ったかも。でもまぁ、BRAVAの2階席は見やすいので良かったです。
 再演という事だけど、私は初見の上、前知識無しでの鑑賞。「エッグ」という卵を使ったスポーツ競技をモチーフにした戯曲、というミスリードに「一体どんなルールなの?」「団体競技なの?」と競技の方に意識を持っていかれるのだけど、後半からどんどんダークな部分が露呈していく。まさか満州の731部隊が核にあるとは思いもよらない訳で、途中途中もミスリードに踊らされまくる。男の競技と思わせ、実は白衣の天使のスポーツ、と凄い胸筋の仲村トオルさんまでもナース服を着たり、東京オリンピックが舞台と思わせ実はその20年以上前の開催されなかったオリンピックが舞台、とか、もうそう見せかけて実はこう、みたいな所が非常に多くて、見てる方はこんがらがる上に、話が多重構造なわけですよ。休憩無しの2時間半ほどの舞台、途中眠りに落ちられる方、多かったです(笑)。
 でもまぁ話が入れ子になっているというか、並列で同じ形状の話が並んでるというか、そこが特にちょっとこんがらがりそうになるのだけど、そこは橋爪さんとか野田さんのメリハリある演技で、あ、これは違うお話なわけね、と整理する。
 多分、妻夫木さんは初めて舞台で見ると思うのだけど、映画やテレビとは全然印象違いますね。凄いちゃんと舞台役者という感じで、安心感ありました。漫画で書いたみたいな中身からっぽ笑顔でずっと居たから、虚しく悲しいラストが際立ちました。秋山菜津子さんは好きな女優さんなので、見る舞台に出てると嬉しいなー。大倉孝二君はケラリーノ以外の舞台で見るのは久々。笑い担当、という感じだけど、やっぱり上手いんだよなー。舞台の笑いの間って独特なんだけど、絶対外さないもん。この世代では別格に上手いと思うし、彼が生かされてるお芝居が見れると本当に嬉しい。
 フランスに持っていく、という事でオリジナルキャストでの再演らしいけど、フランスではどう観られるのかなぁ。ホロコーストの毒殺を連想させたりナチスも出てくるから、ちょっとビックリされるかもしれないけど。
 再演されるお芝居は、やっぱりお話自体がよく出来てる事が多いので、ある程度安心感を持ちながら行くのだけど、今回は途中で「ヤバイ、置いていかれそう」と、頭フル回転にチェンジでした。最初はホントに奇想天外なスポーツをモチーフにしたコメディだと思ってたもんで。でもやっぱりそうはいかないのが野田さんなんだなー。野田さんの最初の早着替えが凄すぎて、のほほんと2階席で観てたら最初2役と気づくまでに時間がかかってしまった。受け手も神経研ぎ澄ませないといけないな、と野田さんの舞台の時には思わされます。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA