ダートムーア国立公園の端っこBuckfast Abbey。

　プリマスのバスステーションに行くと、もうびっくりのタイムスケジュール。全然バスが無い。行っても帰って来れなくない？みたいな。何箇所も巡るのは絶対に無理だし、もしバスが無くてもタクシーでそこそこの値段で帰って来れる距離にしないとなぁ、という事で、前日に鉄道駅でもらってきたチラシにあったBuckfast Abbeyに行く事にします。トーキーに行ってもアガサクリスティ博物館も閉まってるし諦めよう、小さい可愛い村のTotnesは近いからもしかしたら行けるかも、という感じ。
乗り過ごしたり間違えたりしたら大変なので、しっかりドライバーさんにAbbeyに着いたら教えて下さい、と伝えておくのも忘れずに。私が今回色々回った所は、鉄道が通ってなくてローカルバスのみ、みたいな所が多かったので、乗るときに必ずバスのドライバーさんに行きたい場所を伝えて、このバスであってるか、そして降りるべきバス停に付いたら教えて下さい、というのは伝えます。そうすると、ちゃんと呼んでくれるので安心。自分で分かる、と思っても必ず言います。降りる時に必ず、笑顔でお礼は忘れず。
　という事で無事着きました。ここは壮大なダートムーア国立公園の端っこ。ダートムーア国立公園はデヴォン州の内陸にある壮大な敷地の国立公園。土地は岩で出来ていて、更にムーア(荒野)というだけあって海辺のリゾートチックな気持ちで入ると痛い目に合いそうな感じです。トレッキングや乗馬をするのに人気な公園だけど、イギリス軍の訓練にも使われていたりして、危険地域も多い。バスでのんびりここまで走ってきたけど、なかなか良い風景で楽しかった。

お天気がいいので、ホントに気持ちが良い。日曜なのでチャペルはミサの最中。終わるまでお庭やお土産物屋さんなどを散策し、更にレストランで軽く食事でもして待つ事にしよう。はぁ、もう今日はここでゆっくりして1日を過ごすのもいいかもなー。って、ゆっくり過ごしたらバス無くなって帰れないんだわ(笑)。

　観光客の人も結構多いし、大型の観光バスも駐車場に結構停まっていたし、日本のガイドブックに載ってないだけで有名な観光地なのかも。

　お土産物屋さんはいくつかあって、そのうちの1つに「monastic produce shop」があります。各国の僧院で作られた石鹸やハーブティ、ジャムや蜂蜜、ワインなどなどが販売されています。が、イタリアとかフランスのものを買うのもなぁ、と。

　Buckfast Abbyは修道院で中に一般の人も泊まれる宿泊施設があるのだけど、女性のみでは泊まれない。カップルか家族で男性が同伴で居ればオッケーという事。HPで見ると手頃でステキな宿なので、一度泊まってみたいなぁ。

　フランスでもこういう修道院で作ったものを買えるお店があったけど、お菓子もジャムも美味しいんだよなぁ。修道院のレシピ本とかに載ってる料理やお菓子も美味しそうなもの多いし。

　レストランはセルフサービスのキャンティーン的な感じのところだけど、カントリーハウスと同じで、こういう所の併設のレストランは美味しい事が多いのです。期待大。

　ベリーが旬なので、デザートが美味しそうなものが多い。そして、ここはデヴォン州なのでクロテッドクリームが名産！つまり乳製品も絶対美味しいハズ！スコーンもあるけど(勿論、クロテッドクリーム付き)、ここで温めてもらうのは難しそうな雰囲気だなー。

　ストロベリー&クリームのクリームもここはクロテッドクリーム！こってりおいしそー。

　しかし私は夕方にプリマスに帰ってアイス食べてティールームでクリームティを予定しているので、塩気のものを食べる事にする(しかも朝ご飯パンケーキだったし)。ハドンホールで食べ損ねたホーミティパイがあったので、それとレモネードをチョイス。

　こちらのホーミティパイはネギと玉ねぎとジャガイモのオーソドックスなもの。熱々でチーズがとろんとろんで美味しかった。
　イギリスでパイって言っても、層になったパイ生地を使われたものって逆に少ない。このホーミティパイもそうだし、この前のカフェで出したバノフィーパイもそう。フィッシャーマンズパイや、シェファーズパイやコテージパイも。どれも美味しいイギリス料理なのに、どうしてイギリス料理まずいとか言われるのかなー。

　ミサが終わって人がすっかり出てきた感じだったので、チャペルにお邪魔します。
　奥の方から何だか青い光がうっすらとさしてます。何だろう？あのシャンデリアの向こうの光は？と、奥へ進む事にしましょう。

　ぐるっと回り込むと、海の中みたいな青い光に包まれてビックリ！もう一つ礼拝堂があります。ガラスのドアがあって、中は撮影禁止なので外からフラッシュ無しで、撮影するも凄い難しいーー。この綺麗さが全然写らない。

　壁にはステンドグラスが少し貼られていて、触れるのだけど、綺麗だなぁ。

　ステキなステンドグラスのある教会は今まで色々と見てきたけど、ここはかなり素晴らしいです。

　見てください、このバスのタイムテーブル。下のSunday&Pubric Holidayは1日3本しかプリマスに帰る便が無いのですよ。上は平日で1時間に1本くらいありますからねぇ、どれだけ動きづらいかっていう。まだバスの時間まであるので近辺を散策する事にしましょう。