アル・カミーノさんでディナーの前にTOHO二条シネマで「グランドブダペストホテル」を鑑賞。いやー、面白かった！素晴らしいエンターテインメントでした。ウェス・アンダーソンの作品は「ダージリン急行」と「ロイヤルテネンバウムズ」をDVDで見ただけだったのだけど、他の作品も全部見てみようと思いました。
素晴らしい美意識。たぶん、周りで働いてる人は凄い困りそうな感じがするけど(笑)。役者陣も豪華だけど、たぶん皆さん是が非でも出たいって思うんだろうなー。監督の顔の好みも凄くあるとは思うけど、一回出た役者さんは次も絶対出たいって思うんだろうな。大好きなティルダ・スウィントンが老婆役でちょっと残念だったのだけど、完璧な老婆でした。
ハーベイ・カイテルとウィレム・デフォーの英語はもう、全然聞き取れなかった。レイフ・ファインズやジュード・ロウの英語は非常に聞きやすく、耳心地が良いのだけど、先の2人は字幕を追っても、そんな事言ってます？くらい分からなかった。英語は難しいなぁ。
実写なのにどこか、アニメっぽいというか、登場人物のキャラクターがパキっとビシっとぶれなく確立されてるので、次々色んな人が出てきてもワクワクする。可愛らしいパティスリーや砂糖菓子のようなホテルの外観、映画館のスクリーンいっぱいに広がるカラフルな世界が現実逃避させてくれます。たまにしか映画館で映画を見なくなったので、こういう素晴らしいエンターテインメントを見せてもらえるとDVDじゃなくて映画館いいね、と思います。最後、エンドロールの途中で右下にコサックダンスを踊るパラパラ漫画のようなおじさんのアニメーションにもにんまり。
こちらは監督のウェス・アンダーソンがいかにシンメトリーを好んでいるか、という動画で、彼の色んな作品のシンメトリーな場面をつなぎ合わせています。グランドブタペストホテルの場面もちょこちょこ出てきます。こう見ると、好みの役者さんを何度も出演させてるんだ、あぁこの人もこの人も、となります。既に次の作品が待ち遠しいくらいに、楽しい映画でした。