べイクウェルからバスに乗ってハドンホールに向かいました。ベイクウェルから歩いて行けて、なかなか良い散歩になる、という事だったのだけど、この寒さと雨じゃ無理です。既に靴の中は水浸しだし(ロンドンで新しい靴買う!)。ハドンホールの他に近くにチャッツワースという「高慢と偏見」の撮影場所になったカントリーハウスがあるのですが、そちらは広大な敷地で見て回るのに半日以上かかるというので、こちらのハドンホールに行く事にしました。カントリーハウスは所謂、貴族の館でイギリス各地に残っています。このハドンホールは映画「エリザベス」や「ジェーン・エア」の撮影場所として使われたそうです。
もうね、こういう所を見ると日本の時代劇とか絶対かなわないって思ってしまう。電柱1本、電線1本無い、変な看板も見えない。何百年昔のそのまんまの景色がちゃーんと残ってるのです。それも1箇所2箇所じゃなく、ホントにたくさんの場所でそういう景色が溢れてるのです。今回、田舎を回ってつくづく感じた事で、古いものを大切にする心がこういう景色を引き継いで来てるのだなぁ、と羨ましく感じました。それゆえに不便だったり、お金がかかったりするんだろうから、尊敬します。
上の写真は帰りにわずかに出た青空でしたが、ずーっと雨だったので街歩きから室内の観覧に切り替えて良かった。入館料を払って館までの間に広がる景色も素晴らしかった。
華やかなお城と違って、控えめな美意識というか、地味だけど美しい、という印象のハドンホールでした。中にはチャペルもあり、大きな台所やお庭など、見所は多かったです。入館料は10ポンド、この旅で唯一入った高額の入館料の施設だったと思います。ちなみに高慢と偏見の撮影場所となったチャッツワースは20ポンド近くするそうです(汗)。
中に入ったら暖炉に火がついてます!もう飛びつかん勢いで、前に陣取り手をかざして温まります。はー、飛び込みたい(危)!カバンもビッシャビシャだし、もう帰ってシャワー浴びたいよー(笑)。でも、顔がポーっと熱くなってきて、ちょっと気持ちがほっと落ち着きました。
どの部屋にも大抵、お花や緑が飾ってあるのだけど、どれも素敵なのです。華美でなく、そっと控えめにお庭のお花を飾りました、という感じが何とも素敵なのです。花瓶も高そうなやつじゃなくて、本当にシンプルなもの。こういうセンス、憧れます。
どの部屋も映画の撮影に使えそうな場所ばかりです。本当に、綺麗に管理されています。
平日だと人が少ない状態で見れていいですね。
時々、陽が差すようになってきた。帰りのバス待つの、雨ざらしだから上がるといいなー。
上から見下ろす景色も素晴らしいです。きっと晴れてたらもっと綺麗なんだろうけど、ここでの暮らしは静かで、穏やかな事だったろうな、と想像します。
お庭はそんなに大きくは無いですが、しっかり手入れされています。
お庭に出てみると、意外と人が多い。皆さんは車でお越しなんでしょうねぇ。小学生の団体も居たり、お庭は結構賑やかでした。
さぁ、すっかりお腹が減ったので併設のレストランへ行きます。こういうカントリーハウスの併設のレストランはクオリティ高い事が多いです(勿論ハズレもあるけど)。メニューを見てみると、ローカルプロダクトのホーミティパイがあります!ホーミティパイはジャガイモと玉ネギとチーズのベジタブルタルトってとこなのだけど、なんと林檎が入ってます!これにしようかなーっと思いきや、サイドがサラダ。寒いからサラダは嫌だなぁ、と温かいメインを選ぶ事にします。
豚は分厚いブラックプディングが乗ったローストだったのでパス(ブラックプディングがあんまり好きじゃない)。チキンは煮込みだったので、それをチョイス。付け合せは紫キャベツとジャガイモと豆と人参。こういう食事はイギリスに来て初です。輪切りのレモンがそのまま入ってて、スパイスやハーブの効いた結構オリエンタルな味。美味しかったです。
隣の人がホーミティパイ食べてて、やっぱりアレも食べたかったーっと思いながら、ケーキと紅茶を食べるべく再度オーダーへ。スコーンある!クロテッドクリームが濃そう。という事で、温めて下さいと一言添えてクリームティにしました。
大きなスコーンにもりもりクロテッドクリームに苺ジャム。たっぷりの温かいミルクティで温まりました。ふぁー、生き返った!こういうクリームティには苺ジャムの事が多いのだけど、苺ジャムはゼリー状のがほとんどなので、果肉ゴロゴロのうちのが絶対美味しいです。クリームは絶対イギリスのが美味しいけど。
おお、「高慢と偏見」!
まさに天使の梯子が見れそうなお天気でしたね~v
今回のレポは文章(語尾)がいつもより丁寧ですね。
なぜだろう??w
mikaさん、私の行ったハドンホールは高慢と偏見は全然関係無いんですけど、凄い天気でした。