イギリスのテレビ番組

 イギリス留学中、すごーくお世話になったのがテレビです。ホームステイからバスルーム共同のワンルームに一人暮らしになって、歩いて20分ほどの電気店からテレビを抱えてヒーヒー言いながら、途中で何度も路上で休憩しながら執念で持ち帰りました。毎日、学校から帰ってきたら、ずーっとテレビ見てました。とりあえず起きてる間はテレビはオン、の生活でした。
 せっかく留学してるのに、って思われるかもしれないけど、最初の半年くらいってどうしても日本人同士で集まっちゃうのです。それも良い友達が出来る機会だし、ロンドン留学中に出来た日本人の友人はかけがえのないものだと思っているけど、やっぱり英語が上手にならないといけませんからね。英語に触れているという意味では、家で一日中テレビを見るという事は、なかなか理にかなっていたと思います。
 今は日本でも、パソコンで一日イギリスのテレビ番組が見れるので、良い時代ですねぇ。最近よく見てるので、リスニング力は随分上がりました。
 当時(20年前)、イギリスのテレビ局はBBC1、BBC2、チャンネル4、ITVの4チャンネルしか無かった。しかも4つのうち2つが国営という。NHKの他に民法が2チャンネルしかないって、当時の私には信じられなかったけど、面白い番組が多くて、半年もすれば「見たい番組が重なるからビデオが欲しい」と思ったほど(笑)。友達にパブに行こうと誘われても「今日は見たいテレビがあるから行かない」と言って呆れられたりも。
 そんな中でも大好きだったのが「Shooting Star」。司会の2人(Vic&Bob)が凄い好きで、毎回衣装もお洒落で今見ても20年前のファッションとは思えません。まぁやってる事は、小学生みたいな事ですけど(笑)。女性ゲストにはセクハラクイズ問題とか、あからさまなえこひいき、とか、司会の二人だけではしゃいで回答者置いてけぼり、とか。まぁクイズ番組の名を借りたナンセンスコメディみたいな番組です。
 ↑この時の回はDennis Pennisっていう(凄い名前だけど)、ピストルズのジョニー・ロットンみたいなビジュアルのコメディアンがAチームのゲストで、キャプテンのマーク・ラマーのリーゼントと並ぶと非常にクールです。デニスは、いつもパンクファッションで、ハリウッドスターに突撃取材で物凄く低脳で失礼な質問をする、みたいな事の先駆け的な事をしてて、ハチャメチャなキャラなんだけど、Shooting starsは司会者の二人が更にハチャメチャなので全然前に出れないという。昔、オースティンパワーズっていうコメディ映画があったのだけど(大好きだった)、このオースティンってVic Reevesがモデルなんじゃないのーって最初に思ったほど、表情とかしぐさが似てたんだよなー。
http://youtu.be/GpchXua8ei4
更に好きだったのが「Nevermind the Buzzcocks」。もうタイトル初めて見た時から「何!?このタイトル!!!」とワクワクしながらテレビの前に居て。イギリスの音楽が好きな人ならピンとくるでしょうか。ピストルズのアルバムタイトルを文字ったパンクな番組名、夜の早い時間に何するのー?と思ってたら音楽とクイズ番組を融合したバラエティでした。
 司会は「Shooting stars」のAチームのキャプテンだったマーク・ラマー。時々、凄いゲストも出て、私が見た中ではレディオヘッドのトム・ヨークがボケまくって、同じチームの回答者にシバかれて髪がくちゃくちゃになりながらも気にせずボケ続けるっていう超絶面白い回がありました。私の中でトム・ヨークのキャラが崩壊した瞬間。↑の回はshed7のボーカルと元テイクザットのマークが出てます。マグのお茶を飲みながらテレビに出るって、今見ると変だけどイギリスのテレビって、普通に皆マグカップ片手に出てるよなぁ。この番組は司会者が変わりながら、何度か休みながらも長く続いてるようです。
 最近のもちょっと見たけど、オープニングとか凄くカッコよくなりつつも内容はあんまり変わらず、嬉しいことでした。
https://www.youtube.com/watch?v=mUnxUBQyArQ
こちらは最近見た、イギリスのインディーロックシーンを紹介したBBCのドキュメンタリー番組「Seven Ages of Rock」。BBCのページだと「What the world waiting for」になってるので、もしかしたら番組名はこっちかも。
 スミスからアークティックモンキーズくらいまでの歴史を辿っていて、これは1~9までの6番目の映像だけど、一番最初の方でブラーvsオアシスの勝敗がブラーに上がった、みたいな部分で、5番目の終わりからアワードの授賞式でブラーが呼ばれる場面が続くのだけど、その中で先に紹介した「Shooting stars」の司会者の2人がプレゼンテーターの場面があるのです。その時だけブラーの4人がめっちゃ嬉しそうで、デイモンがボブ・モーティマーにジャンピングハグしてキスしたかと思うと、アレックスがヴィクにキス!更にデイモンもヴィクにキス!もうね、単にこの2人から紹介されて嬉しいんでしょう、みたいな。ヴィクはBBCのスミスのドキュメンタリーのナレーションやってたり、音楽シーンの中でも人気なのでした。このインディーロックシーンの番組もなかなか懐かしく楽しかった。

ディスカッションに参加

2件のコメント

  1. shed7!!!rick!!!懐かしーーーーーー!!!!今はfacebookのお陰で、懐かしのバンド達が身近に感じられて嬉しい限りです☆

  2. ますいおさむ子さん、今はネット上で本当にたくさんの情報が得られるし、好きな物がマニアックなものでも探しやすいしで、自分の若い頃にあったら、きっと引きこもってたわーっと思います(笑)。

コメントをどうぞ

Sugar Tooth へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA