デコポンのタルトフランを試作。

 上京物語はまだ途中ですが、試作のレポートを。先日、東京で食べたデコポンのコンポートが、あまりに美味しかったので、ワタシもデコポンを使いたいなーっと5キロ取り寄せた。もうそろそろ終わりの時期だよ、っとの事だったので、ギリギリセーフというところ。そのまま食べると、程良い酸味が残っててプリプリの実がオイシイ!

 しかし、剥き身にするのがムズカシイ!清見オレンジもそうだったけど、薄皮が柔らかすぎて綺麗に剥けないのだ。八朔や甘夏の方が剥くのはずっと楽。柑橘の実を出すのは、カルチェという方法があるのだけど、それだとかなり実を傷つけてしまって、水分が後から後から出てくる。マチェドニアやジュレにする時はいいのだけど、今回は水分が出るのは避けたいので地味に剥いていく。

 空焼きしたタルトに剥き身にしたデコポンと苺を置いて、フラン生地を流す。フラン生地はカスタードプリンにサワークリームを合わせたような、クリーミーな生地。

 焼き上がり!すっごい良い匂い!

 食べてみるとプルっとした食感の中にフレッシュな果汁たっぷりのデコポンが美味しい!熱々を一気に食べそうになる。半分は冷やして一日置いて次の日でも大丈夫か、確認用に置いておかねば。苺もオイシイけど、デコポンが予想以上に美味しい!という事で、4月25日(日)のケーキは「デコポンのタルトフラン」26日(月)のケーキは「でこぽんチーズロール」。伊予柑のチーズロールのでこぽんバージョンです。

 残ったフラン生地に小麦粉をプラスして、おやつ用にデコポンクラフティに。タルト生地無しなので、手軽にできるデザート。チェリーで作るのが定番のお菓子だけど、大抵のフルーツで美味しく出来る。

 ハフハフ言いながら、熱々を頂く。あー、美味しい。デコポン、もっと色々使えば良かったと後悔しつつ、25、26日のカフェにたっぷり使ったお菓子をご用意します。カフェ用にでこぽんジャムも煮る予定。お楽しみにーー。

品川近辺、パンと美術館。

 東京での滞在が品川だったので、夕方以降は荷物を置いた後、品川を中心に動く。まずは代々木上原から白金高輪に引っ越し後、初のマルイチべーグルへ。来店時は4時ごろで、次々焼き上がっていた。こちらのベーグルは冷めると1個完食が難しくなる程にムギュムギュなので、好みに関わらず焼き立てを選ぶ事にして、ブルーベリー。歩きながら食べる。関西では出会えない、NYベーグル。ワタシがNYでベーグル食べまくったのは1999年12月末の事。マルイチのオーナーが修行されたエッサベーグルも勿論、食べた。10年以上前の記憶はおぼろげなので、何とも言えないけど、ボリュームと冷めた時のムギュムギュ感は、日本のベーグル有名店のものとは全く違う。モチモチじゃないの、キシキシ、ムギュムギュ(分かりにくい説明でスイマセン)。モチモチも好きだけど、ボリューム満点のキシキシ、ムギュムギュなベーグル、久しぶりに食べて美味しかった!!

 ここまで来たからには、サンドも頂こう。これまた湯気湯気な状態の焼き立てセブングレイン無花果入りのベーグルにエッグサラダとポテトサラダを。こちらのサンドは、色々挟むとビックリする価格になるので、これは夕飯としてフンパツする事にする。

 具は普通と少なめと選べて、ワタシは少なめで。これが少なめなんで、普通がいかに具たっぷりかおわかりでしょう。こちらもホカホカの状態で食べれて幸せーー。

 ずっと行ってみたかったオーバカナルのパン屋さん。オーバカナルは京都にもあるけど、カフェのみなので、パン部門を見てみたかったのです。期待が大きかったのか、意外と普通で肩透かし。でも、シュケットを入れる袋がめっちゃめちゃ可愛いかったり、お惣菜が充実してたり、ちょっとイートインしてみたくなった。

 購入したのは人参サラダと野菜フォカッチャ。野菜不足を補おうという魂胆。

 最後の目的地は原美術館。水曜は夜8時まで営業という事で、有難い。6時までだったら行けなかったところ。常設展を見たかったのだけど、常設のものは森村泰昌のと奈良美智の部屋だけで、ちょっと残念。でも、奈良さんの部屋は見るだけでハッピーになれる空間で、思わずポストカードを購入してしまった。

 原美術館の入り口。実業家原邦造の邸宅だった訳で、普通に住んでたんですよ、ここに。いやーこんな家に生まれたかったわー、と。「ヤン フードン―将軍的微笑」展は、ワタシ的にはイマイチ楽しめなかったのだけど、原美術館の雰囲気が楽しめたので満足。

 お庭にイサムノグチなどの展示があったりするのだけど、このお庭に面してカフェがあるのです。会員限定で結婚式なんかも出来るそうで、物凄く良い雰囲気なのです。すっかり夜なのでガラスの向こうのお庭は全然うつらなかったけど、向こう側は全面ガラス張りでお庭があります。ケーキは色々ある中でイメージケーキをチョイス。展示会会期のみのメニューなので、常設展が見れなかった分、これが食べれるわーっと。一体どの展示のイメージかは分からずだけど、パゴタ的なものをイメージしてるのかなぁ。ケーキのベースはレアチーズケーキだった。美術館でこういうメニューがあるとテンション上がるなー。そして、紅茶が美味しかった!パリセヴェイユよりずっと!過去のイメージケーキの写真を原美術館のサイトで見たけど、どれも見た目に楽しいケーキだった。

 暗い中、原美術館を後にする。明るい時は気がつかなかったけど、門から家までの間に公衆電話があるんですよ!写真の左端の明るいボックス、ダイヤル式の公衆電話なんです。いやー、凄い。何に使ってたんだろうなぁ。
 盛りだくさんのいちにち。上京物語はまだまだ続きます。

自由が丘と中目黒でケーキ。

 六本木ヒルズのNOAKEを後にして、向かうは自由が丘のパリセヴェイユ。何度も来てるから大丈夫ーっと思っていた割に、オロオロ。たくさんあるパティスリーとごっちゃになってしまい、途中まで行って、いやこっちはモンサンクレールだった、こっちはモンブランだった、という具合。無事辿り着いて、イートイン。選んだのはキャラメルポワール(左)とマルティニック(右)。いつもサントノーレキャラメルとムッシュアルノーばかり選ぶので、今回は食べた事の無いものを、と決めていた。土日だけの皿盛りデザートも一度食べてみたいなー。
 グラスに入ったキャラメルポワールは、全体的にモワっとした食感ばかりなので、飽きちゃって、ちょっと持て余してしまう。同じ食感でももうちょっとメリハリがあれば、と。東京のお店で食べるとそのお酒のききっぷりに驚く。ここまでバシっとリキュールを使ったお菓子はあまり関西では出会えない。

 感激だったのはマルティニック。マカロンにムスリーヌとバナナピュレにラムレーズンのガナッシュ。何だコレ?!美味しいぞ!と夢中で食べる。ジャンドゥーヤのエクレアも追加しようかと迷ったけど、先は長いので(笑)、これにて終了。残念だったのは、あんまり紅茶が美味しくなかった事。やっぱりコーヒーを選ぶべきだった。

 新幹線の中で読み始めた続きが気になって、読みきる。尾山台に行くか代官山に行くか迷いつつ、次なる目的地を中目黒と決めて出発。

 カカオエットパリに到着。中目黒は桜の名所だけど、ほとんど葉桜になっていたので、人もまばら。ケーキもたっぷりあって、迷いに迷う。何せ、素晴らしいビジュアルのケーキ達ばかりで、どうやって作るの?というものがズラリと。

 購入したケーキ達。見た目で期待したミルフィーユは特に何とも思わなかったので、やっぱり代官山まで行ってイルプルーでミルフィーユを食べるべきだったか、と少々悔みつつ。

 ピーカンナッツとメープルのタルト、ヴェニース。金星という名のケーキだけど、チョコの輪っかが土星っぽく感じるのはワタシだけ?

 土台のタルト、ほとんど焼き色がついてないのに、サックサク。どうしてーーーっとジロジロ見ちゃう。軽やかな歯触りながら、ナッツが入ってるのかどっしりした食べ応え。メープルとピーカン、とても良い相性。タルトの周りに散らされたクラムの歯ごたえもまた楽しい。素晴らしいバランス。

 ミルクチョコとショウガのケーキ、ショコラジャンジャンブル。ピリっと生姜はきいているけど、ミルクチョコベースだから食べやすい。生姜は高知のものだそう。ちょっと柑橘の酸味も感じたので、何か高知産の柑橘も使ってるのかな。

 見た目のボリュームにびっくりのマックティラミス。こちらのお店のグラスデザートは、本当に個性的なビジュアルで、どれも食べてみたくなる。断面を見ると、こんなふうにマカロンの上が空間になっているのです。薄いホワイトチョコのプレートで上のパートをせき止めてあるのです。マカロンの下にはクリームの他にライスパフのチョコ掛けみたいのがあって、食感が楽しい。

 ドームのムース部分と一緒に周りのクラムを食べると、サブレを二度焼きしたようなガリカリサクサクの食感がムースと合う合う。こういう食感の楽しさを演出するのが上手だなーっと思いました。マカロンも美味しかった。ヴェニースがとても美味しかったので、次回はタルトを中心に食べてみたい、と思いました。

頂き物色々。

 昨日のカフェでの頂き物、「クラブハリエ」のバウムクーヘン。並ばないと買えないもの、本当に感謝です。昨年3月のオープン日に来て下さって1年ぶりというお客様でした。長く続けて一年に一度のお客様に、何度もお会い出来るよう頑張りたいなーっと、改めて思いました。

 カフェの前日の18日(日)は、ほななで貸切のお客様のお菓子を作ってお出ししました。10名様のお菓子を一気に出す、という初めての状態にアタフタしつつも、何とか無事完了。最後にテーブルに飾られたお花とプリンを頂きました。何とお花を挿してあるグラスも頂き、感激。

 プリンはモンシュシュの。初めて食べます。ちなみにモンシュシュの堂島ロールをはじめて食べたのも、ほななでした。生クリームが上に絞ってあって、トロリとなめらかなタイプ。この牛乳瓶のフタが上手に開けられないワタシ。プリンで甘味補給して、工房に戻り月曜カフェの仕込みに入ったのでした。

 東京滞在中に会ったkskさんから「ホワイトデーに」と真っ赤な包みを渡される。ホワイトデーにkskさんから物を貰うなんて、初めてよ!と感激。「梅ジャムあげたじゃないか」と言われるも、それは8月でしたよ。開けると撮影用の一脚。これでHP用の商品写真も上手に撮れるでしょう、との事。

 貰った時は、わざわざこんな大きなものを家から持ってきてくれたのね!と感激したものだけど(会った上野まで1時間半くらいかかるっていうし)、途中で邪魔になって仕方ない。色んな人にぶつかりまくって、東京の街を歩き「んもう!何て大きいんだ!」と、kskさんを若干(いやかなり)怨む事数回(笑)。無事、家路に着いて、安堵。

 あと何故かアニマルクリップを2つ頂く。わー、カワイイー。ワニとブタだ。最初、フリスク?と思ったのだけど、こんな可愛いクリップがあるんですねぇ。今、事務仕事には100円ショップで売ってるクリップを使ってるので、早速アニマルクリップを使ってみる。仕事にもユーモアを。なかなか、楽しい文具じゃないですか。アリガトーございました!

 ワタシが上京していた間、両親は韓国旅行へ。韓国土産はコチジャンときのこの山。きのこの山のパッケージにDHAと書いてあるのが気になる。チューブタイプのコチジャンは使いやすそう。

 今日の2時過ぎ、父から差し入れ。果物たくさん、たこ焼きとコロッケ。たこ焼きはいつもの銀だこじゃなかったけど、こちらも美味しかった。最近は揚げ焼きスタイルのたこ焼きが主流なんだなー。昔はあんまりカリカリで中がトロっとした揚げ焼きタイプのって無かったな。東京風って感じがするのはワタシだけだろうか。冷めるとシワシワになるのがちょっと切ないので、熱々のうちに頂く。

 お肉屋さんのコロッケは何と4個。娘が一人暮らしと分かってるんでしょうか(笑)。明日のお昼はコロッケサンドにしよーっと。

 果物の中には林檎が二つ。凄く面長の左の林檎、大きいなー。あと苺と甘栗が。しばらく朝ご飯の果物には困らなさそう。感謝感謝。

4月19日(月)のカフェを終えて。

 4月19日(月)、良い天気に恵まれました。本日のケーキは「ガトーショコラ&自家製苺アイス」。苺のアイス、お褒め頂く事が多かったです。自家製のアイスは市販のものとは違う美味しさがあると思うので、これからも時々出して行くつもり。今のところ、苺アイスとキャラメルアイスのバリエーションだけど、徐々に試作をしていって、色んなアイスのバリエーションが付けられればなーっと思ってます。ま、夏場は溶けるので輸送が難しいんですが・・・。
 ガトーショコラの焼き具合、今日のはバッチリ。外側サクっと、中はジットリと。ガトーショコラは火の入れ方が難しい。お正月に作った「お芋のガトーショコラ」とは、違った配合で、具を入れない分、チョコ感を前に出すようにした。ビターなチョコ味と苺アイスの優しい味が良いコンビと思います。今度は、このガトーショコラにキャラメルクリームを乗せたものをメニューに出したいなーっと思案中。ほろ苦コンビで、かなり大人メニューだけど、きっと美味しいと思うのでっす。

 SUGAR TOOTH SETはこんな感じ。ジャムは紅ほっぺ苺。今日は大きなピークは無かったけど、アイスクリームがメニューにある日にとっては落ち着いて盛れるので、良かった。苺アイス、苺が旬のうちにあと1,2回は出したいなーっと思っております。
本日、ご来店の皆さま、有難うございました!!次回は25日(日)、営業しますので、是非!ご来店下さい!