汗と涙のカレンダー物語。

　お菓子を作っているからか「器用でいいですねー」と言われる事がある。

　ところがどっこい、不器用なんですよ。

　今回、アイシングクッキーを何度も失敗し、更に不器用さに磨きをかけた気がする。
事の発端は、カレンダー。ワタシは、どうしてもSUGAR TOOTHのカレンダーを作りたかったのです。しかも卓上カレンダー。会社員時代に、常にデスクの上にあって毎日何度も見るものなのに、業者の味気ないカレンダーなのが、凄く嫌だった。kskさんに相談すると「カレンダーなんか使わないからなぁ」と素っ気なく言われるも、めげずにカレンダーカレンダーと言い続け、山あり谷ありの苦労の末、出来あがりました。
　色々な案があった中、２０１０年版は過去に１人旅をした時に撮りためた写真をチョイスして使用する事に。２００７年のフランス、ベルギー旅行が中心だけど、それ以前のフランスや北海道、家で撮ったものも使用。写真をチョイスした後、kskさんから「カレンダーの数字をクッキーにしない？」との提案。おぉー！それカワイイ！やろうやろう！と言ってみたはいいものの、kskさんの要求は（ワタシにとって）非常に困難。「月ごとの数字はアイシングなんかでイメージにあった飾りのものを」と。アラザンとかを使ってもいいし、という事だけども、急にテンションが下がる。だって、ちょっと見て口に入れてしまうものならまだしも、ずっと見るものだからなぁ。

　プレーンな数字クッキーを焼き、日付用に１枚１枚写真を撮って、さぁ月ごとのアイシングクッキー。もー、しっちゃかめっちゃか！！
　一番最初に作った１２ヶ月分のアイシングクッキーは、何と！ほとんどボツ。恐る恐る送ったアイシングクッキーの写真はバッサリ。kskさんに「気持ち悪い」を連呼され、「なんか、悪い事頼んじゃったか？」と最後には気の毒がられてしまう。　

　ボツになった５月。カラーざらめを使って爽やかな５月をイメージした（つもり）。kskさんはポツポツしたものや水玉系のものを気持ち悪いと思われる方なので、余計にダメなのだ（と思いたい）。

　雨の６月をイメージした（つもり）。勿論、これもボツ。色々とやってもボツなので、シンプルにベタ塗り、とかにして作り直し「これがワタシの限界です」と泣きメールとともに送り、何とかＯＫをもらう。

　ワタシも苦労をしましたが、kskさんも頑張りました。ちょうど、お忙しい時期で「眠いよ」と言われるも、修正を何度もお願いしてしまう。
　全ての月にSUGAR TOOTHのロゴを忍ばせて、楽しいカレンダーに仕上げて頂きました。すっごく分かりにくくて、目の悪い方は虫眼鏡必要？っていうくらいにコッソリまぎれている月もありますが、頑張って探してみて下さい。

　１つだけネタばらし。１２月は南仏の村の日曜市で撮ったお菓子屋さんのカヌレの写真。SUGAR TOOTHはプライスカードになっています。毎月、ブログで答え合わせをしていくのも楽しいかなーっと思ってます。
カレンダーはウェブショップでも販売開始です。１年間、SUGAR TOOTHが皆さんの目に触れる場所にあるといいなーっと願って作りました。