物件を探す。

物件 カフェの物件はここ2年くらい、実際に見に行く事もあったのだけど、今年の8月にががーっと6,7件見た中から決めました。元々は住宅だったので、商業用として使用するにあたって、契約まで時間がかかったり、予算の面で色々と折り合いが付かなかったりで、物件を見てから契約までかなり時間がかかりました。
 7月と8月に出町柳のラトリエ・ドゥ・ラミィさんをお借りして、カフェをやらせてもらったのが大きかったと思います。あぁこういう感じで、もうちょっと自分のスタイルで色々出来るんだったら、自分の場所があった方が良さそうだな、という思いがムクムクと沸いて来たのです。2年ほど前に見に行った物件が実際に飲食店になってるのを見たりすると、あの時、決めていたら、ここでお店をやっていたのかなぁ、とか、具体的な感覚が気持ちの中に出てきたのもあります。
 SUGAR TOOTHを始めた頃は、生活がたちゆかなくなったら辞めて、お勤めに出ようと思っていたのです。物件を借りると、どんなにしんどくなっても、とにかくお店を投げ出す訳にはいかないし、自由じゃなくなる、と。自由でなくなる事がとにかく嫌だったというか、怖かったのだけど、7月と8月に京都カフェをやってみて、自分の場所があった方が自由に色んな事が出来る、と思いが変化したのです。よし、ちゃんと場所を確保しよう、と、少し余裕のある夏場に、いくつかの不動産屋さんに問い合わせたり、道を歩いていて空き物件の表示がある所に電話してみたり。
 便利な場所は家賃が高いし、でもお客さんが来なかったら続けられないし、色んな事をすり合わせて、妥協できる範囲をちょっとずつ広げて、何とか決めました。

 物件は古い一軒家の民家。住居として使われていた物件なので、飲食と菓子製造許可を取る為の工事だけでも相当な金額がかかる。内装まで手がかけられるだろうか。予算は限られている。それなのに自分の中でここまで、と決めた金額からどんどん増えて、頭を抱える。困ったなぁ。切り詰めて切り詰めて、やっていくしかない。最低限の電気、ガス、水道の工事は削りようがないので、どうしてもお客様の目に触れる場所を削らなくちゃいけなくなる。
 ここはお客さんの目に触れるところだから、お店のイメージを左右するところなので、耐久性が必要なので家庭用ではちょっと、設計を御願いしている方からは、安く見積もってるところを金額の上がるものを要求されている中で、自分の気持ちを一度リセット。お菓子を作る場所が欲しかったのに、厨房器具を削らなくちゃいけないなんて、意味無いじゃないか。私のお財布事情を理解してもらい、何とかすり合わせて、良いお店に出来ればいいんだけど。1人で仕事をしてきたので、人と意思疎通を図りながら仕事を進めるのは、なかなかに難しい。
 

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