散々な1日もある。

 今日の朝ご飯はパンケーキ&レモン。くし切りのレモンが添えられてくるのかと思いきや、レモン果汁がピッチャーの中に。グラニュー糖をかけて食べる事が多いのだけど、美味しそうな蜂蜜があったので、蜂蜜&レモンで。多分、ホームメイドなパンケーキじゃなくて、スーパーで売ってるパンケーキを温め直してるだけであろうと思われるけど、美味しい。ロンドンに着いたらスーパーで買って帰ろう。

 今日は楽しみにしていたSt.Ivesのテートモダンギャラリーへ。ロンドンにあるテートモダンミュージアムの分館で、岩壁のロケーションと展示が素晴らしいというので、プリマスから2時間半ちょいかけてやってきたのです。どっしゃ振りのどしゃ振り。ちょっと歩いただけで折りたたみ傘くらいでは全身ずぶ濡れです。
 昨日は天気が良かったので海岸も人でごった返してたとの事。この階段を降りたらテートモダンです。うふふーーっと、到着したら、私の目の前でピリピリピリーっとビニールテープが入口に貼られました。
??????
消防車と消防士さんが居て「中には入れないよ」と。
!!!!!!

いやいやいや、昨日、私はバンクホリデーだけど開いてますか?と電話して確認して来たんですよ!2時間半以上かけて、電車賃もかかってるんです!!ずぶ濡れなんです!!!と悲壮感漂う感じで抗議するとあの人に聞いておいで、と館長らしき人を指さします。

「火事だから、今日はもう閉館です、すいません」

と一言。

「NO——–!!!!」

「ほんとに申し訳無い。またの機会に」

「あのね、人生にここに来るのは今日一回きりです。今日しかないの、人生で、今日だけなのです」

「本当に申し訳無い。でも火事だから」

「何時間か待って開くんだったら待ちます」

「今日はもう閉館なんです。ホントの火事だから」

ありえないありえない。
はぁーーー。

体も冷え切り、すっかり意気消沈。
せっかく2時間半もかけてきたけど、St.Ivesを去り、近くのペンザンスへ移動し、セント・マイケルマウントというケルトの聖地へ行く事にする。イギリス版モンサンミッシェルです。

 もう何て事でしょうか!とただ火事で入れない美術館の入口を見ただけのIt.Ivesさようなら。観光案内所で買った50ペンスの地図は雨でただのゴミになってしまいましたねぇ。はぁーーー。

 電車で15分ほどでペンザンスに到着(駅で30分ほど待ったので小一時間かかってます)。この地域特有の言語です。観光案内所でセントマイケルズマウントの行き方を聞き、バス停でバスを待つ。20分ほどで来るはずのバスが1時間経ってもきません。観光案内所に戻り再度聞くと、今日はバンクホリデーだった、という事で次のバスは更に1時間後。もうおじさんを責める気力も残ってません。バス停で雨に濡れた1時間ですっかり体力と気力がゼロからマイナスへ。1時間待ってセントマイケルズマウントに行っても、帰って来れるかどうか、というバスのタイムスケジュール。もう、プリマスへ帰る!!

体を温めるものを食べてから、と近くのカフェで本日のスープを。豆とミントです。食べても全然暖まらないくらい体は冷え切り、ずーっとガタガタ震えております。

 駅までの間にコーニッシュパースティのお店がたくさんあったので、1つテイクアウト。コーニッシュパースティはここコーンウォールの名物。ロンドンでもこれを売るお店はよく見かけるけど、ここの名物なのです。私が買ったのは。オーソドックスな牛肉のやつです。

 中はこんな感じ。塩味のビーフシチューみたいのが詰まってます。熱々だったので、寒い電車の中でふーふー言いながら食べました。

 駅で電車を1時間待ち、2時間半かけてプリマスまで帰ってきました。もうホントに早くホテルで温かいシャワー浴びたい一心で正気を保ってたくらい、意気消沈な1日です。テートモダン、見たかったなぁ。

 シャワーを浴びてずぶ濡れのコートとカバンを干したらもう、外に出たくないので、ベッドに入って本を読むことに。今までほとんど本は読んでなかった。車窓の景色が素晴らしく、退屈しなかったのです。ということで、2冊読破。面白かった。さぁ、次の日はロンドンに移動です。そして多分、この散々な日が私の体調悪化の原因だったと思われます。

ディスカッションに参加

3件のコメント

  1. お気の毒でした…

    でも今となっては良い思い出でしょう!

    このパイはあの有名なアレですねw

  2. mikaさん、正直本当にしんどかったので、良い思い出というより苦い思い出です。コーニッシュパースティ、あの有名なアレ、というくらい有名だとは知りませんでしたが、イギリスではとても馴染みのあるものですね。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA