観劇記録(4月~6月)。

蜉蝣峠 何だかんだ言って、ちゃんと観劇はしていた4月、5月、6月です。イッセーさんの一人芝居を入れると計4本。
 まずは新感線 いのうえ歌舞伎・壊<Punk>「蜉蝣峠」。結果から言うと、4本見た中で、一番ダメだった(好きじゃなかった)。クドカンと新感線だと「メタルマクベス」←素晴らしかった!、「犬顔家の一族」でおなじみになりつつあるのだけど、今回はちょっと遊び過ぎた感が。一幕はほぼ、大がかりなコントであって、我らが新感線でフザけ過ぎだぜーっと思うところもしばしば。ワタシはクドカン好きなので、苦笑いで済ませられるけど、それでも「おいおい!」と思うところは多かった。堤真一を軍鶏の着ぐるみとサングラスで一幕を通すのは、あらまぁ(笑)と楽しく見れたのだけどねぇ。
 客演は堤真一、梶原善、高岡早紀、勝地涼、木村了。客演は客演然として、主体が新感線だったのが、最近に無く見ていて嬉しかった。あと勝地君が、予想以上に良かった。「犬顔家の一族」では、あまりのイメージ崩しの配役に今後の俳優活動に支障が出るのでは、と心配したけど、古田新太に付くサブキャラという「少々荷が重いのでは?」、と心配した配役をしっかりこなしていた。
善さん(ある意味一番美味しい役どころだった)の舞台に投げキッスも久々見れたし、まっ、こんな時もあるでしょーっと。

ムサシ 逆に一番良かったのが「ムサシ」。生の藤原竜也君はチョー久々です。大変に期待しており、ある意味ハードルはかなり高かったハズなのに、満足いくお芝居だった。
 登場人物は非常に少ないのだけど、この少ない登場人物が素晴らしい。特に吉田鋼太郎、白石加代子の二人は比類無き存在。ムサシに関しては、吉田さんが一番ハジケてて、アドリブとばしまくって、小栗君を必死に笑わせようとしたり(実際吹き出してた)、藤原君のセリフを遮りまくったりして、好き勝手してる感じなのだけど、それはお客さんへのサービス精神からの演技なわけで、この人は凄いなーっと。逆に藤原君はそこには絶対乗っからないというか、脇道へ引っ張ろうとする吉田さんを頑なに拒否しつつ、自分の演技を続ける。小栗君は乗りたいんだけど、乗るほど余裕は無くって、アワアワしてる感じ。藤原君は、席のすぐ横を通っていく場面があったのだけど、やはり素敵でございました。「身毒丸」を見た時、「あぁワタシはこの人をずっと見続けていくのだろうなぁ」と思ったものだけど、本当に着実に成長していて、頼もしい限り。
 いきなり剣の練習がタンゴになったり、4人5脚で絡み合いながら、舞台から客席に転げ落ちそうな場面とか、喜劇的な演出はとてもハマっていて、見ていて単純に楽しくなる。これぞエンターテイメントな舞台だ、という感じ。物語の最後も、戦い命を落とす事を肯定しないという井上ひさしさんならではのメッセージが込められていて、あぁ良いお芝居を見たなぁと。1年で1本だけ見るなら、今年は「ムサシ」というくらいに良いお芝居でした。「道元の冒険」がイマイチだっただけに、嬉しかった。
 

r2c2 で最後に、大人計画 大パルコ人メガロックオペラ「R2C2」~サイボーグなのでバンド辞めます!~
何しろ客演が松田龍平君ですから、どうなっちゃうの?何させちゃうの?と。何と松田君はサイボーグ役。ずっとロボット動き(笑)。このロボット動きが上手いのなんのって。まぁ相変わらず荒唐無稽なストーリーなのだけど、松田君演じるサイボーグR2C2には、ロックアーティストの形態模写のプログラムがされていて(主にミック・ジャガー)、何かある度にミック・ジャガーや矢沢永吉の形態模写をする(させられる)。松田君がやるとこれが、何とも面白い。あと「YES」と誰かが言うと必ず「高須クリニック!」とジャンプしながら言う。これが何とも面白い。
平岩紙ちゃんは、どんどん可愛くなって、何を目指しているのだ、どうなっていくのだ、と少々心配なところもあるのだけど、今回もチョー可愛かった。可愛い過ぎた。しかも歌う時の声はキョンキョンだ。なんて贅沢な。七人の恋人の時は、薬師丸ひろ子さんが声だけで出演していたけど、今度は歌だぜ。
相変わらず阿部サダヲははじけまくり、三宅弘城は突っ込まれまくり、ドラムを叩きまくり、クドカンは珍しくダンスを踊りまくっていた。皆川猿時は、珍しくかなり大きな役割で、今回初めて「そっかー、店長顔だったのかー」と。
客演ではやっぱり森山未来君が、際立って素晴らしく、ダンスも歌も誰よりも上手いという。メタルもロックも歌えるし、ピアノも弾けるという。
ここ数年見た大人計画の中では、一番好きだった。
と、SUGAR TOOTHとは全く関係無い内容だけども、たまには良いかなーっと。ざっくりと観劇記録でした。

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5件のコメント

  1. はじめまして。コメントは初ですが、お買物は2度お世話になりました。
    はるみジャムと苺&ルバーブジャムがとても美味しかったです。スコーンももちろん!
    arinkoさんの観劇レポート待ってました!!以前のブログの時から楽しみにしてて、「ムサシ」のチケットが取れたと書いてたのに、忙しくて観れなかったのかなと勝手に心配してました。
    私も偶然同じ作品をすべて観れて、ふむふむと納得しちゃいました。
    お一人で切り盛りされてるので大変お忙しいと思いますが、arinkoさんの観劇記録はとても楽しいのでこれからも続くことを期待してます。

  2. こんにちは。

    舞台を観にいった事がないんですが
    arinkoさんの観劇記録を読むだけでもワクワクして
    役者さんの生の演技って一体どんななんだろう~と思います。

    観客と役者さんの距離感とか、音響とか
    想像することしかできないけど
    きっと身体がビリビリ反応するんでしょうね。
    観てみたい!!

  3. No.13さん、はじめまして。コメント有難うございます。そして、SUGAR TOOTH STOREをご利用頂き、本当に有難うございます。同じ作品をご覧になったとの事、きっと好きな役者さんや演出家が同じなんでしょうね!独立する前に買ったチケットだったので、無理して行きましたが、1万円以上するチケットはしばらく控えないとなーっと(笑)。お芝居を見た記録は残していきたいと思ってますので、また何か見たらアップしたいと思います。

    satouさん、お芝居のチケットは人気のものだと数カ月前から買わないといけないので、なかなか行きづらいのかもしれませんね。なかなか普段味わえない雰囲気なので、機会があれば見に行かれてはいかがでしょうか。

  4. おはようございます。
    「蜉蝣峠」、行かれたんですねー。私も行きたかったんですけど、チケット取れなくて駄目でした。堤真一が(とーっても)見たかったのですが・・・軍鶏の着ぐるみって、凄いですね。
    結構息抜きもなさっているようで、勝手に安心させていただいてます(笑)。すももジャム、食べたいなあ。

  5. 稀積さん、堤さんは軍鶏の着ぐるみにサングラスだったので、ホントに誰だか分らない状態で一幕終わってしまって、いいんだろうか?と思ってしまいました(笑)。好きな仕事とはいえ、息抜きは、やっぱり必要ですねー。月に一回くらいは外出して、仕事と関係無い事に触れたいなーっと思っています。

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